普段スーパーファミコンのプログラミングをする時に見ている資料の一つに、下の日本語のサイトがあります。
Console/Emulator Programming Resource in Japan
基本的な仕様は海外のサイトを探したほうが揃うんですが、そういう所で抜け落ちる「隙間の」情報がうまいこと載ってるのでよく見てるんですね。
普段はGoogleの検索から直接資料に飛んでしまう(最近はもうローカルに落としてしまった)ので上のページをよく見ていなかったんですが、改めて見ると
裏ゲーム読本 オークラ出版 ¥1714
※添付CD-ROMの文書を許可をもらって公開しています。
え、何?紙の書籍なの?というか出版年が1998年ってまだスーファミがギリギリ現役だし訴えられるリスクがあるのでは? ようやるわ。
しかも
@pornanime この著者の橋本和明ってSM調教師瞳のプログラマなんかな
— 末法 (@mi_zhengping) December 3, 2016
…………。興味が湧いてきたので、Amazonで買ってみました。本体1円+送料257円。代金の実に99.6%が送料であり、無を運ぶヤマト運輸。ご苦労様です。
ちなみに「SM調教師瞳」って何?という方は下のサイトを見て下さい。頭を抱えながら読みましょう。
2日後。はい、届きました。
CD欠品の注記が無かった業者から買ったのに、CDが付いてないな……まあスーファミの資料は上のサイトにあるからいいか。MSXのゲームとかが入っているらしいので、できればそれも欲しかったんですけど。
内容は「薄い本の厚いやつ」というか、コミケの評論本ノリで各ライターが好き勝手に書く、という雰囲気です。エミュレーター、マジコン、改造……と、この手の本なら定番の内容でしょうか。海外で海賊版を漁る話なんかも出てきますが、韓国が「電脳のイメージが無い国」という扱いなのは時代ですね。ちなみにマニアから見て韓国は言うほど海賊版天国というわけではなく「オススメ」はタイだそうです。98年の話ですが。
さて、プログラミング関係。ゲームボーイは割と丁寧に解説されているのですが、スーパーファミコンに関してはおざなりというか、CDに収録されているサンプルを見て頑張れ、とでも言わんばかりで、うーん、本気で信じて買った人はどう思ったんだろうか。
(30頁より)
この本さえあれば、スーパーファミコンのソフトを作ることも可能になっていますが、
いやいやいや……
基礎知識がある人間であっても、この本だけ見てソフトを作るのは厳しいと感じましたが、インターネットが普及した今となってはもうどうでもいいことではあります。というか16進数の説明とかこの本でしなくてもいいでしょ。
開発環境が古臭いのでN64の仕事はもうしたくないという愚痴とか、橋本氏が万世橋署に引っ張られた(逮捕ではない)話とか、そういう読み物は面白いので、マケプレで他の本を買うついでぐらいなら買ってもいいんじゃないでしょうか。ちなみに、カーリルで探したところ図書館には全然無いようですね。アングラ系を扱った本は絶対図書館に入らないというわけでもないんですが。
↓欲しいという方はマケプレから適当に選んでください。1円のやつは私が買ったので、これを書いている時点で72円が最安になっています。
https://www.amazon.co.jp/dp/4872782852