さて前回も書きましたが、アメリカから買ったDIY基板は↓
ICソケットをかますと、高さがオーバーしてカセットの中に収まらなくなるという問題があります。
「穴あけりゃ一応は入るんじゃない?」
そう思うでしょ?私も思いました。しかしね……
スロットの入り口に引っかかってしまうんですね。基板だけなら傾けて通せるんですが、カセットに入れてしまうと垂直にしか差せないので。
さて、ベーマガでおなじみ(えらい古い話なので最近は日経ソフトウエアかも)の松原拓也氏が(id:nicotakuya)これを見て「段差付きの基板を作ってみようか」という話に。そして試作品を2枚、譲っていただけました。本当にありがとうございます……
こんな感じで基板をオフセットして、生まれた隙間にICソケットを押し込むという作戦です。
シール剥がしの液で変色して汚いですが、カセットに入りました。では早速SFC本体に差して起動……
しませんね。どこかにハンダミスがあります。困ったことに家にテスターのひとつも無いので、Retrodeという吸い出し機で吸い出してみることにしました。すると……
おっ、原因っぽいものが見えますね。アドレス線の8番目を辿ると、ピンヘッダのハンダ量がかなりギリギリです。他も危なそうなピンがあったのでハンダを盛ると……
起動しました!(ちなみに画面はボスステージ。やっと大方できましたが、2か月以上ボスだけ作ってました)
ということで、試作レベルなら市販のカセットと同じ見栄えのものが作れるようになりました。ただしこれ、基板だけで5000円以上します。ROMとか箱、説明書なんか付けると原価で1万いきそうですね。あくまで知人に配る程度で、量産はまた別世界です。